小さくなった名探偵達 スピンオフ第2話

 

名探偵コナン (96) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (96) (少年サンデーコミックス)

 

 

 
2月13日 朝 探偵事務所
蘭「コナン君、明日はバレンタインデーだね。」
コナン「あ、そういえばそうだね。蘭ねーちゃん。」
蘭「まあ、コナン君は沢山チョコもらえそうだよね。」
コナン「そ、そうかな?」
蘭「そうよ。歩美ちゃんでしょ、真ちゃんでしょ。それに哀ちゃんも。沢山もらえそうじゃない!」
コナン「う、うん…。(歩美ちゃんはともかく…。世良や灰原はチョコってタイプじゃあないような…。)」
蘭「でも、もらってばっかりって言うのもね~。あ、そうだ!コナン君。これ、やって見たらどう?」
コナン「なにこれ?雑誌?」
蘭「ほら、これよ。」
コナン「えーと、なになに。「時代はスイーツ男子!男の子もバレンタインに彼女・友達に逆チョコをあげよう。」ってなにこれ?」
蘭「逆チョコよ。知らないの?男の子も大切な人にチョコを渡すことよ。今流行ってるのよ。好きな女の子だったり、親友の男の子にあげたりして恋愛・友情を確かめ会うのよ。」
コナン「い、いいよ、僕は…。」
蘭「ほら、そんなこんな言わずに作って見なさいよ。」
コナン「え~。」
 
 
翌日 2月14日 帝丹小学校にて
コナン「うーん、作るには作ったけどなあ…。」
蓮「おーす、工藤。うん、なんやそれ?」
コナン「ああ。実は…。」
 
 
 
真「へえ~。蘭君に進めらてチョコレートを作ったのか。」
コナン「ああ。いわゆる逆チョコっていうらしいけど…。どうも料理は苦手でな…。結局失敗しまくってできたのはこの1個だけだったしな。」
灰原「ふふ。柄にもないことするからよ。」
蓮「ふーん。好きな女だけじゃのうて、親友にもやるもんなんか。」
コナン「ああ。今流行ってるらしいぞ。」
真「で、コナン君。そのチョコ誰にあげるんだい?」ワクワク
コナン「いや、見た目も悪いしな。だれかもらってくれりゃあいいんだがな…。」
真「!」
灰原「!」
蓮「!」
 
チャイム「一年B組の江戸川コナン君。至急職員室まで来てください。」
 
コナン「はは…。どうせまた、小林先生の探し物だろ…。ちょっと行ってくるから、このチョコなんとかしといてくれよ。」
 
 
 
灰原「…。」
真「…。」
蓮「…。」
灰原「ま、まあ工藤君のことだから、ロクなものじゃないだろうし…。仕方ないから私が処分しといてあげるわよ。」
蓮「いやいや。やっぱりここは親友の俺が工藤の尻拭いしたらんと。」
真「いやいや。やっぱり二人がお腹壊しちゃいけないからね。ここはぼくが…。」
灰原「気を使わなくていいわよ。私が処分しといてあげるわ!」
蓮「いやいや。おれが…。」
真「いいや、僕が!」
 
灰原「私よ!」ギャーギャー
蓮「俺や!」ギャーギャー
真「僕だ!」ギャーギャー
 
 
楓「ちょっと、何してるん?」
絆「ダメですよ、喧嘩は。何があったか知りませんけど、やめてください。」
 
 
灰原「は、そ、そうね。」
蓮「す、すまん。」
真「そうだな…ってあれ?チョコは?」
 
パキッ
絆「えっ?」
灰原・蓮・真「あーっ!」
 
絆「ご、ごめんなさい!なんか、踏んじゃいました。」
 
灰原「あなた…。」
蓮「おい…。」
真「覚悟してもらおうか…。」
 
絆「う、うわわあああ!ごめんなさあああい~!」
 
楓「なんやったんやろ…。」